第28期年次総会(2023/11/13月)

1.第28期堀場製作所OB会総会概要
第28期総会が11月13日(月)、午後1時から開催されました。
第1部は、元京都市動物園飼育係の高橋 鉄雄様による講演「飼育係こぼれ話」で始まりました。
以下、第2部の要旨
1.第27期 活動報告
 (1)ボランティア活動の維持・継続
  ① 京都マラソンの交通整理 実施(2月19日)
  ② 桂川流域クリーン大作戦 実施(2月26日)
  ③ 鴨川茶店 実施(4月8日 & 9日)
  ④ 鴨川納涼      (京都府職員のみで実施)
  ⑤ 鴨川クリーンハイク 実施(4月29日、6月4日& 9月3日)
  ⑥ 祇園祭ごみゼロ大作戦 実施(7月15日【宵々山】) 
 (2)キャリア活動(HOVC)の継続
  ①生き方探求館・工作授業支援活動
   実施(5月12日、6月9日、9月15日、10月5日)
 (3) 恒例行事
  ① 春の懇親会・・・・ 4月22日 がんこ高瀬川
  ② レジャー例会・・・ 6月17日 高槻・今城塚古墳
  ③ 9月8日 サントリービール工場見学
  ④ HORIBAファーム・・ 今期はOB会主催では実施せず
  ⑤ 一泊研修旅行・・ 3月18日~19日 山代温泉、古都金沢
  ⑥ 秋の懇親会・・・・ 9月16日 がんこ高瀬川
 (4)行事の参加者数の増加に注力
  ◎秋の懇親会の参加者は 38 名
  ◎総会(堀場製作所総務部様の御厚意により、今年度も、テレビ会議システムにより、
   東京支部等のリモートでの参加が可能になりました。)
   皆様のご協力に感謝します!!!
 (5)新入会員を増やす活動
 ★今期も、定年退職者説明会での勧誘
  ①退職者は全員参加を前提とする。
  ②説明会で、入会申込書を記入し、入会した方は
   初年度の年会費はゼロにさせて頂きます。
  ③結果として、第27期中の入会者数は 計12名
   皆様のご協力に感謝します!(会員数285名)
   定年年齢の変更(60歳から65歳へ)5年間で延長
 (6)第27期 クラブ活動報告
 クラブ名    部長    概要
 ①山遊会    下川氏   山行4回実施、創部15周年記念長野霧ヶ峰へ
 ②釣り     調子氏   例会釣行 舞鶴方面7回実施
 ③フォトクラブ 笠川氏   実施なし 
 ④グランドゴルフ森山氏   実施なし
 ⑤囲碁  中村(正)氏   例会囲碁2回、総会 日本棋院主催京都囲碁大会参加
 ⑥TCC     石川氏   国立科学博物館_岩淵水門_荒川放水路を見学2回実施
               (TCC:東京カルチャークラブの略称)     
 ⑦ゴルフ    三好氏   12回OB会25周年記念コンペ、他13回定例コンペ実施
 ⑧ボウリング  毛利氏   月例会12回 毎月熱心に実施し報告も。貢献大
 ⑨カラオケ   小川氏   月例会6回実施、OB会25周年記念大会実施
2.第28期 活動計画案
 (1)運営方針 :キャリアーを活かして社会貢献を強化(継続)
  ◆ 堀場グループ各社のOB会の交流に
 (2)定例行事:
  ①懇親会・・・・・・・・・・年2回を予定
  ②レジャー例会・・・・・1回目6月22日を予定
  ③一泊研修旅行・・・・3月17-18日を予定
  ④HORIBAファーム・・・・・ブルーベリー摘み、綿花摘み等
  ⑤キャリア・ボランティア部会(=HOVC)
   ◆生き方探求館への京モノレンジャー活動
  ①「世界に一つの温度計」に次ぐ「新テーマ」への挑戦(今年も続く!)
 (3)クラブ活動
   ①芸術分野のクラブの発足を!サポートします。
      どなたか、イニシアティブを発揮してください。
   ②活動の活性化を図る。
 (4)HOCOM行事に積極的参加。
    ◆新規企画について、対応を。
 (5)東京支部との交流の活性化。
 (6)グループOB会との連携の実施。
 (7)一般会務
  ① 幹事に女性と65歳以下の男性を加えて、
      活動の幅を広げ、世代交代の準備。
  ② 会員の増加に向けて努力する。
     ☆女性会員の増加。
  ③ 各行事への会員の参加人数を増加。
  ④ 会報とホームページの積極的運用。
     ☆投稿者には、QUOカード等の検討。
  ⑤ グループ各社OB会との交流・連携。 
  ⑥ 定例会社連絡会議の継続的開催。
 (8)第28期 クラブ活動計画案
 クラブ名 部長  会員数   概 要
 ①山遊会    下川氏 11名 山行5回、定期総会計画
 ②釣り     調子氏  7名 春/秋各月1-2回沖釣り会を実施年間6-7回実施予定
 ③フォトクラブ 笠川氏  5名 撮影会、作品展、レジャー会参加等計画
 ④グランドゴルフ森山氏  7名 休会 活動場所、参加者等条件が整はず。
 ⑤囲碁     中村正氏 6名 例会囲碁2回、総会、 囲碁大会出場計画
 ⑥TCC     石川氏  6名 美術館等特別展、首都圏外郭水路等計画
 ⑦ゴルフ    三好氏 30名 2回実施 14回、15回例会
 ⑧ボウリング  毛利氏 15名 月例会12回+未定
 ⑨カラオケ   小川氏 17名 6回月例会計画 女性参加者募集
 (9)第28期 会員・幹事体制
 ◆会員数   令和5年10月1日現在   285名
 ◆代表幹事  酒井 俊英
 ◆副代表幹事 小川 柾幸、岡田 知二(KSVU事務局長)  
 ◆幹事    石川 達夫(東京支部長), 笠川 重美,
        沢本 昌順,中井 和美, 平野 彰弘(会計),
        三橋 泰夫, 横浜 正樹(東京会計) (アイウエオ順) 
 ◆会計監査  湯浅 一郎, 和田 晃一(堀場製作所)
 ◆退任    森山 晶成,伊藤 哲 
以上の第27活動報告、同会計監査結果、第28期活動計画・予算案等が承認された。
3.第27期中に入会された方々
 三輪 清和、大石 誠、 ナバトバーガーバイン・ナタリア、櫻木 史郎、中川 賢亮、加藤 保英、
 松村 年將、米田 有利、岩本 弘和、李 虎、 水田 雅夫、山尾 泰生
4.第27期中に古稀を迎えられた方々
 右近 寿一郎、松本 浩一、衣斐 寛之、米田 篤司、鈴木 修、松尾 俊一、高松 修司、
 山口 道弘
以上(酒井 記)


2.株式会社堀場製作所 代表取締役副会長兼グループCOO 齊藤壽一 講

1.HORIBAグループ状況報告
全体として、
・半導体がスローダウン。
・海外ドルベースでの業績は、それほど下がっていない。
・自動車がどうなのか、なかなか見通せない。
・電動化がすすみ、排ガスを中心とする投資がなくなってきた。
・EUにてEURO7という排ガス規制が来るはずが、厳しすぎるということで、自動車メーカーの
投資意欲が急にさめてきた。
・したがって、自動車事業が混とんとしてきた。
・EV電気自動車関連の投資は電池が盛んだが、EVが一巡した感がある。
・堀場の売上は、初めて第3四半期におきまして2000億円を越えた。
2.2023年12月上期決算概要
2-1.2023年12月上期の振り返り
・半導体市場がなかなか戻って来ない。
・半導体の市場にはCPU・ロジック、メモリパワー半導体がある。
・エステックが伸びたのは、NANDフラッシュ、フラッシュメモリの需要に支えられたため
 今は、NANDフラッシュが頭打ち、代わって指紋認証用途などの半導体が好調。
・新しいエネルギーとして、水素、アンモニアに関心がある。
・水素を作るというビジネスが盛ん(水電解装置)。
・ライフサイエンスでは、DNAの解析が進み、堀場の使われる技術も増えてきた。
・堀場では、5つのセグメントで行ってきたが、次の中長期計画では3つフィールドとする。
 ・エナジーとエンバイロメント(Energy & Environment)。
 ・メディカルとライフサイエンス(Bio & Healthcare)。
 ・半導体とマテリアル(Material & Semiconductor)。
2-2.2023年12月上期連結実績
上期実績売上高1311億円、経常利益181億、過去最高。
・ホリバマイラの一部事業の売却。
 売却先は、イタリアのイベコディフェンスビークル(Iveco Defense Vehicles)。経常利益を大きく押し上げた。
3.2023年12月期上期連結実績(セグメント別)
・自動車:赤字状態である
 その中でもMEXAは高い利益率確保している。過去には、ピーク時には400台だが現在は
150台。MEXA-9000のピーク120台であったので、過去に戻った感がある。
 新規事業の水素、オートメーション、ドイツのメカトロが足を引っ張っている。
・医用:過去には、10年前、20年前は非常に利益率が高かった。血球カウンタは中国との価格
 競争の時代になってきた。
・半導体:分光器の市場が縮小。
・科学:利益率低下。
4.2023年12期上期連結実績 (B/S,CF)
 B/Sは資産が非常にふくらんできた。現金をもちすぎと投資家から言われている。
 ここ10年間、半導体の利益は大きかったが、次の投資に回せなかった。
5.HORIBAから見た市場環度の想定
・全体:自動車は排ガス規制が遅れるので厳しい。新しいエネルギーの部分は良好。
・環境:ENDAは事業からみんなが撤退し、残り利益に預かった。今後何を柱にするかを考えて
いかなければない。
6.2023年12月期連結業績予想
 今年(2023年)で終わる中長期計画、目標、売上3000億、営業利益400億、に対し、
 売上2840億円、営業利益430億円と目標達成した。
7.2023年12月期連結業績予想(セグメント別)
・自動車は何とかして、黒字に持ってくるのが精いっぱい。半導体頼りがなかなか脱せない。
 堀場の株はPBR(1株当たり純資産) 1.2ぐらい。われわれは株価が低いというのが投資家から
評価。低いからこそ、株価が上がる可能性がある。株価は2万円ぐらい適正な価格なのでは。
 それに対していろいろな課題の取り組み。
・自動車の落ち込み、
・医用の課題、
8.セグメント別詳細説明
8-1.2023年上期実績/通期予想、自動車
 排ガスの客層が、自動車メーカーから、サプライヤー(例えばデンソーなど)へ移行。
 排ガス市場のメインが、西ヨーロッパ、北米、日本から東南アジア、東ヨーロッパ、南米に
移行。西ヨーロッパ、ドイツ、フランスなどは、最新のEVの研究をする部門。
 中国は、新しいことをやりつつ、古い技術も踏襲する。
 電動化の課題としては大型への適用。この部分は燃料電池とか水素とかに移行と考えられる。
 排ガス規制に関しては、EURO7が遅れるだろうという予想
8-2.2023年上期実績/通期予想、環境
 環境は半導体の工場が使う特殊なガスが伸びている。発電所・工場から半導体工場にシフト。
 具体的には東京電力からサムソンなどにシフト。
8-3.2023年上期実績/通期予想、医用
 医用については、なかなか難しい状況。シーメンス向け血球装置が伸びているが、中国企業と
の競争になっている。
 堀場は血球以外に生化学に力を入れようとしている。生化学については他社のOEMとなる。
 試薬にて商売する。
8-4.2023年上期実績/通期予想、半導体
 半導体については、ロジック ○、パワーIC ○、DRAM ×→○、NAND ×
 この混在が半導体の状況。
 フラッシュメモリの技術が堀場を引っぱってきた技術だが、今後、堀場がどんな風なプレヤー
 になれるかが、今後のキーになる。
8-5.2023年上期実績/通期予想、科学
 ライフサイエンスにどう関与するかがキーとなる。
 対象は今まで研究室用だったが工場にどう技術を展開するか。
 半導体に関しては、2ナノプロセスにおいて絶縁材料がキーとなる。
 科学が先端材料、半導体業界、医用、製薬といろいろつながり、工場への進出がわれわれの
 アプローチ。
9.注力市場での取組を加速~MLMAP2023最終年
 3つのフィールド
 ① 「エナジー&エンバイロメント(Energy & Environment)」
 ② 「バイオ&ヘルスケア(Bio & Healthcare)」
 ③ 「マテリアルと半導体(Material & Semiconductor)」
 にて、来年からの中長期計画をすすめて行きたい。
9-1.<Energy & Environment> 水素ビジネスの展開
 Newエネルギーとして、水素に対し、どうアプローチするか。
9-2.<Energy & Environment> グローバル連携加速
 グループのオペレーションとして、ドイツのフューエルコンへの工場支援。
 燃料電池に関して、テストステーションのステランテスとの連携。
9-3.<Energy & Environment> Conventional Energy
 排ガスEURO7対応。
 水質において、ドイツのTOC計事業会社(Tocadero)の買収。UVのスペクトロメータの
 テシス(TETHYS)の買収。
9-4.<Energy & Environment> 水質計測システムの技術力、ラインアップ強化
 科学の技術のpH、電極、導電率から、新しいものを創り出す水質分野の強化。
9-5.<Bio & Healthcare> 医用機器 新総合保守サービス支援
 バイオ、ヘルスケアについては、フクダさんとで、堀場 Mediside Linkageの推進。
9-6.<Bio & Healthcare> 医用機器 血液分析装置の試薬チップ生産増強
 ロームからの微量血液検査装置「バナリスト」の移転。
9-7.<Materials & Semiconductor> 高品質な連続生産実績に貢献
 ONLINE薄膜計測器の開発。
9-8.<Materials & Semiconductor>半導体分野への積極的投資
 PD装置の拡大。インドでマスフローの生産の立上げ(人工ダイヤモンド業界)。
10.学術、政府連携で次世代のエコシステム創出をリード
 今年、齊藤氏はJEMIMA の会長、足立氏はJAIMAの会長を務める。
11.産業プロセスモニタリング技術を強化
 Process Instruments Inc を買収。
12.半導体事業の研究開発拠点を増設
 福知山のホリバエステックの拡張。
13.株主還元政策
 今年の配当は255円を260円に増配。堀場グループ内にはたくさんの技術がある。
14.質疑応答
14-1.堀場中国における産業界、政府での評価は、
 中国は当初工場機能として、MEXAフィルタ、SLFAセルなど、日本向けのための生産を
 行っていたが、今後は、ホリバチャイナでは、中国市場のためにオペレーションをする。
 開発機能も増やし、中国製品を中国で開発していく。
                                     以上

3.28期 年次総会 全体
今年も東京支部でのteamsによるオンラインを行いました。
本社47名、東京9名の参加となりました。
総会では、
物故者黙とう
27期活動報告・会計報告、会計監査報告
28期の活動計画・予算案・組織案
があり、それぞれ拍手で承認されました。
新入会員紹介、古希お祝い金贈呈
堀場の現状報告として、代表取締役副会長兼グループCOO 齊藤壽一様が話されました。
その後、懇親会をおこない、
代表取締役会長兼グループCEO 堀場厚様によるスピーチが行われ、
盛況のうちにお開きとなりました。
三橋(記)

4.第28期年次総会 東京支部報告
堀場製作所OB会 第28期年次総会は、昨年に引き続きTeamsによるリモート参加が可能となり、東京支部メンバー9名が参加しました。
TSOには、龍さん、大道寺さん、新井さん、佐藤さん、横山さん、大石さん、加藤さん、石川が集まり、総務部支店アドミチームのご協力をいただき、プレミアムホールBで参加、
横浜さんはご都合によりご自宅から参加されました。
リモート参加は、京都まで移動の時間が必要なく、交通費等の経済的負担もなく、リアルタイムで、京都で聴講されている方と全く同様に東京でも聴講できるメリットが多い方式です。
画面を通して発表者の表情も確認できますので、対面方式にはかないませんが、それでも多くの情報が伝わってきます。
今回も前回同様発表者の思いまで感じ取ることができました。
久しぶりにTSOへお越しいただいたメンバーの皆様は、休憩時間に現役社員との交流も行うことができ、現役社員からは、“懐かしい方々にお会いできて楽しいひひと時でした“との感想もいただきました。
その点では、対面でのコミュニケーションの大切さも改めて認識しました。
 DXを活用したリモート会議でも、懇親会に京都で参加するのと同様な体験をすることは、まだできません。
そのため東京支部では年次総会終了後、6名で懇親会を開催いたしました。
お茶の水駅近くの居酒屋で、プレミアムモルツ・焼酎を、焼き鳥・鳥料理とともに堪能しました。
昔の思い出話に花が咲き、さらに第三部の代表取締役副会長兼グループCOO齊藤 壽一様の会社の近況報告をもとに、堀場製作所の将来に関しても、皆様熱い思いを語り合い、大いに盛り上がりました。
東京地区開催の規模はまだ小さいですが、メリットの多いリモートでの年次総会、素晴らしい対面でのコミュニケーションの取れる東京地区懇親会、次回は規模を大きくしていきたいと思います。
今回残念ながらご参加されなかった東京支部のメンバーの皆様も、次回はTSOでの開催にご参加いただけますと幸いです。
(石川達夫 記)
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