東京カルチャークラブの第29期第2回の活動として、江戸東京たてもの園を残暑の厳しい9月10日に訪問しました。
今回は、新たにOB会のメンバーになられた近藤さんも参加され、新井さん、横山さん、横浜さん、加藤さん、私の6名が参加しました。
江戸東京たてもの園は1993年、江戸東京博物館(両国、現在大規模修繕工事のため、2026年春まで休館中)の分館として東京都が建設した野外博物館です。
都立小金井公園内の敷地面積7haに現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、30棟が復元・保存・展示してあります。
江戸時代後期から昭和初期に建築された、非常に興味深い建築物です。
2・26事件の現場となった、高橋是清邸、港区西麻布にあった、三井八郎右衛門邸の広大な邸宅、大正時代にオランダで流行していたデザインと日本の伝統的な造形を折衷した小出邸、土間のある江戸時代後期に建てられた農家など、見ごたえ十分でした。
江戸東京たてもの園のもうひとつの見どころが、「千と千尋の神隠し」のモデルとなった建物がいくつもあることです。
千尋の両親が豚に変わってしまうあの飲食店である鍵屋(居酒屋)、銭湯のモデルとなった”子宝湯”は1929年に足立区に建てられた東京の銭湯建築を代表する建築物で、風情ある当時の姿を残しています。
釜爺の仕事場のモデルとなった建物は、TSOのある千代田区神田で、明治初期に創業した武居三省堂(文具店)です、外観からはどの場面かは分かりませんが、中に一歩入ると、すぐにその場面が思い出されます。
昔の商家や銭湯、居酒屋などが並び、下町の風情が楽しめ、昭和や大正のレトロモダンな建物から江戸時代の茅葺の民家まで、さまざまな建築様式の住宅を見学することができましたが、約2時間の見学時間では、全てを詳細に見学することはできず、もう一度ゆっくりと見学したいと感じました。
大正時代から港区白金で営業していた小寺醤油店の前で記念撮影を行い、武蔵小金井駅へ移動、加藤さん以外の5名で、懇親会を開催しました。
おいしい銘柄焼酎を楽しみながら、第30期の活動の話など、大いに盛り上がりました。
石川(記)
NEW!東京支部 東京カルチャークラブ 江戸東京たてもの園(2025/9/10水)
