第29期年次総会(2024/11/11月)

第29期堀場製作所OB会総会概要

プログラム

■ 第1部 13:05~13:50
講  演 「 堀場 信吉 博士の足跡」 米澤 俵介 様
(株)堀場製作所 開発本部テクノロジーイノベーション
センター 先行開発部 デザイン担当
■ 第2部 14:00~14:50
総 会
■ 第3部  15:00~15:45
講 話 「会社近況報告」   小石 秀之 殿
(株)堀場製作所 取締役
16:00~16:15 ≪ 写真撮影 ≫
■ 第4部  16:15~17:15
懇親会 4号館3F
御挨拶             堀場 厚 殿
(株)堀場製作所 代表取締役会長兼グループCEO

【総会の要約】

■第28期中の物故者
高田 康光 様(享年76歳)、秋山 重之 様(享年83歳)、竹内 幸雄 様(享年81歳)、
有賀 喜一 様(享年90歳)、寺西 英三 様(享年97歳)
心より、御冥福をお祈り申し上げます。
第28期の活動報告
■ボランティア活動の維持・継続
① 京都マラソンの交通整理  実施(2月18日)
② 桂川流域クリーン大作戦 実施(2月25日)
③ 鴨川茶店 実施(4月6日& 7日)
④ 鴨川クリーンハイク       実施(4月29日、6月2日)
⑤ オオバナミズキンバイ駆除活動 実施(6月30日)
⑥ 祇園祭ごみゼロ大作戦 実施(7月15日【宵々山】)
■キャリア活動(HOVC)の継続
①生き方探求館・工作授業支援活動
実施(5月10日、5月31日、7月3日、9月20日)
■恒例行事
◎ 一泊研修旅行・・ 3月22日~23日 福井・山中温泉
◎ 春の懇親会・・・・ 4月20日 がんこ高瀬川
◎ レジャー例会・・・ 6月28日 Spring-8,西はりま天文台
◎ HORIBAファーム・・ 今期はOB会主催では実施せず
◎ 秋の懇親会・・・・ 9月21日 がんこ高瀬川
■行事の参加者数の増加に注力
◎ 秋の懇親会の参加者は 33 名
◎ 本総会の参加者は
リアル参加者  45名(幹事含む)
オンライン参加者 6名(東京支店他)(リモートでの参加)
■新入会員を増やす活動
★今期も、定年退職者説明会での勧誘
①退職者は全員参加を前提とする。
②説明会で、入会申込書を記入し、入会した方は
初年度の年会費はゼロにさせて頂きます。
③結果として、第28期中の入会者数は 計 4名
皆様のご協力に感謝します!(会員数276名)
定年年齢の変更(60歳から65歳へ)5年間で延長
■クラブ活動報告
クラブ名       部長     部員数:活動内容
1.山遊会     下川氏   10名:年4回山行実施、4月27日第13回総会開催
2.釣りクラブ    調子氏     8名:例会釣行 東舞鶴方面 年3回実施
3.フォトクラブ   笠川氏    未定:開催なし
4.囲碁クラブ   中村(正)氏  7名:京都新聞社 囲碁大会、囲碁例会・総会実施
5.TCクラブ    石川氏    9名:首都圏外郭放水路、日本銀行・貨幣博物館見学実施
6.ゴルフクラブ  三好氏   30名:ゴルフコンペ 2回開催 第14回20名、第15回21名
7.ボウリングクラブ 毛利氏    20名:例会12回会場ラウンドワン OB会クラブ活動に貢献大
8.カラオケクラブ  小川氏  17名 :例会年6回実施 会場 紬
■会計報告(詳細は割愛)
会計監査報告
◆湯浅 一郎 氏(堀場製作所OB会 会計監査役)より、監査結果の報告
第28期の活動と会計報告の御承認について
◆拍手を持って御承認を頂きました。
第29期活動計画
■運営方針 :キャリアーを活かして社会貢献を強化(継続)
◆ 堀場グループ各社のOB会の交流に
■ 定例行事:
●懇親会・・・・・・・・・・年2回(4月12日、9月20日)を予定
●レジャー例会・・・・・1回目6月21日を予定
●一泊研修旅行・・・・3月21-22日を予定
●HORIBAファーム・・・・・ブルーベリー摘み、綿花摘み等
●キャリア・ボランティア部会(=HOVC)
◆生き方探求館への京モノレンジャー活動
◎「世界に一つの温度計」に次ぐ「新テーマ」への挑戦
■クラブ活動計画
クラブ名      部長  部員数  活動内容
1.山遊会  下川氏 10名 :年4回山行予定、総会・懇親会
2.釣り       調子氏 8名 :例会釣行 東舞鶴方面春~秋海釣6回予定
3.フォトクラブ   笠川氏  未定 :撮影会年1回実施、OB会PRとして会社の通路
(ギャラリー)写真展示企画
4.囲碁       中村氏 7名 :京都新聞杯、囲碁例会2回予定
5.TCC       石川氏   9名  :防衛省(市ヶ谷)、サントリービール工場見学予定
6.ゴルフ      三好氏   30名  :ゴルフコンペ 第16回、17回開催予定
7.ボウリング    毛利氏   20名 :年12回+α 例会開催予定
8.カラオケクラブ  小川氏   17名 :例会年6回開催予定 女性会員募集
第29期 予算計画案(詳細は割愛)
◆クラブ活動費は更なる活性化を期待して22%の増加を提案。
第29期 会員・幹事体制
◆会員数   令和6年10月1日現在   276名
(10月23日  275名 橋口 純男 様 訃報)
◆代表幹事  酒井 俊英
◆副代表幹事 小川 柾幸、岡田 知二(KSVU事務局長)
◆幹事    石川 達夫(東京支部長), 笠川 重美,北川 光夫(新任), 沢本 昌順,中井 和美,
平野 彰弘(会計),三橋 泰夫, 横浜 正樹(東京会計) (アイウエオ順)
◆会計監査   湯浅 一郎, 和田 晃一(堀場製作所)
御承認
拍手を持って御承認を頂きました。
■第28期中の新入会員(4名:敬称略・アイウエオ順)
井尻 裕和、木村 信治、水谷 浩、細川 浩司(心から歓迎します)
■第28期中に古希を迎えられた方々(5名:敬称略・アイウエオ順)
伊藤 哲、佐藤 文俊、横山 政昭、小林 隆、山尾 泰生(おめでとうございます)
以上

株式会社堀場製作所 取締役 小石さん 講話(要旨)

2024年12月期、上期決算の概要の説明
外部の不透明な状況で、円安が進行、先行きが不安定な為替相場
各国の大統領選挙が重なり、不透明感増強
・半導体:生成AI、データセンターが半導体需要を牽引。
・グリーントランスフォーメーションに関連した一連の投資が拡大
・水素エネルギーや、ライフサイエンスなどの新しい分野でのビジネス拡大
・半導体の貢献により、売上、営業利益、経常利益は、過去最高。

2.セグメント別では、全てのセグメントで前年同期比増収
自動車:EV, ハイブリッドなど、多様な動力源での開発が加速と見込んでいる。
環境:グリーントランスフォーメーションの関連の投資が加速。電池産業のユーティリティ。産業プロセスの分野でガス・水質のモニタリングのビジネスの拡大。
医用:検査試薬の販売が堅調。
半導体:生成AIやデータセンターの投資が拡大
科学:特にライフサイエンスでの需要拡大に期待
全セグメントで過去最高の数字を目指す。営業利益では半導体が過去最高更新を見込む。
セグメント別の詳細を説明します。

自動車の排ガス分野:日本、米国中心に需要が回復
EVの停滞感により、エンジンの設備需要あり
MCT,ECTでは電動化で試験需要が増加
水素ビジネスについては、高度な幅広いニーズがある。
ロボットドライバーの需要が拡大。
2022年6月に稼働したドイツ・ホリバフュエルコンで、新しい設備を建て、燃料電池、水電解、バッテリー評価装置の研究開発と生産を実施、フル稼働している。

環境セグメントでは、お客様のグリーントランスフォーメーションによりプロセス制御機器の販売の増加。
ヨーロッパ・アジアで環境規制などの公共投資が停滞。
水質計測では電子産業での製造プロセスや、環境規制に向けた水質計測需要が増加。
今後、電子デバイス産業でのガス計測需要の増加、新エネルギー対応や、CCUS計測等拡大見込まれる。

水質計測、引続き半導体産業での純水計測や排水計測が見込まれる。
2023年に買収したフランスの水質計測会社がインド市場で拡販。
トピクス:水質計測ビジネスに於いて水道水測定装置のモジュール化。

医用では、2024年上期、検査試薬の販売が増加したが、売上減少。
インドの市場では血球計数装置や、生化学検査装置の、販売が堅調。
今後、国内およびインドで機器販売が先行し、今後の検査試薬の増加が期待できる。
また、自動血球計数装置のアメリカFDAの認証を取得し拡販を期待できる。
・トピックスとしては白血球5分類+赤血球沈降速度(ESR)を測定する炎症性の疾患の評価装置を販売。

半導体セグメントについては、DRAMメモリーのAI向けのHBM投資が牽引。
アジアでの半導体製造装置が増加。
マスフローコントローラー、薬液濃度モニターの販売が増加。
車載向けのパワー半導体や、太陽光パネル、人工ダイヤモンド等、先端半導体以外の分野では調整局面。
今後、NANDフラッシュメモリーのデータセンター向けが拡大。
エッチング分野で増加によるマスフローコントローラーなどの販売の増加を期待。
ロジック関連では引き続き堅調に推移する事を見込んでいる。
レーザーガス分析計を開発。

科学セグメント:上期はラマン分光分析装置や、粒子径分析計測装置、蛍光X線分析装置などの販売が増加。
半導体製造装置メーカー向けの光学モジュールは、未回復。
薬品、電池材料、電子部品などの生産プロセス管理のアプリケーション開発を実施。
中長期に向け、産業の製造プロセスの評価、モニタリングビジネス、を拡大する。
製薬や、ライフサイエンスの分野、半導体市場の産業プロセスに特化した製品を期待。
来年にかけ、半導体製造装置メーカーへの光学モジュールの販売の回復を見込む。
・トピックス:電子部品のラインの生産性向上のX線モニタリングの装置のアプリケーション。

MLMAP2028の特長: 、エネルギー・環境、バイオヘルスケア、先端材料・半導体の三つのフィールドのそれぞれの分野でカーボンニュートラル、ヘルスケアジャーニー、ウーブンバリューチェーンにおける技術革新に貢献する。
社内のオペレーションも従来の5つのセグメントから、3フィールド移行する。

先端材料・半導体フィールド:ウエハーやフォトマスクでの薄膜検査の自動化のニーズ。顕微ラマン分析装置や、分光エリプソメーターなどの分光機器を、研究開発目的から産業プロセスに応用。
薄膜計測など、独自の計測技術を産業プロセスに展開していく。

エネルギー・環境フィールド: CO2排出削減及び、EV開発への貢献を。
工場から排出されるCO2貯蔵のため、CO2ハブの構想が欧米で拡大。このためのCO2濃度計、パイプライン中の微量ガス分析計の需要あり。
EVでは走行用の電池を熱源に使ってしまうと航続距離が短くなってしまう。その代わりに排熱を使うことで、課題解決を図る。

バイオヘルスケア:自動血球計数装置が米国FDAの認証を取得。
米国以外にアジア市場でも拡大して行きたい。
バイオ医薬品に向けてのソリューション、研究開発や品質保証での非破壊計測のニーズあり。
バイオ医薬品の製造に於いて、細胞の状態をリアルタイム監視が出来るプロセスラマンシステムを開発。

全社でのトピックス:MLMAP2028を、今年2月に発表した。
ビジネス・人材・サステナビリティーの3つを柱とし、JOY & FUN for All “おもしろ おかしく“をあらゆる分野に展開し、企業価値の向上を目指す。

アカデミアと継続して連携、3月に大阪公立大学との包括連携協定を結んだ。
産学官の連携による、社会実装、共創分析プラットホームの構築、人材の育成、の3本柱で取り組む。

2025年竣工予定の大阪公立大学中百舌鳥キャンパスに、 “堀場信吉スクエア”と命名される。

優良法人としての認定を受賞、健康経営優良法人は2017年から8年連続で認定。
安全衛生優良企業として、京都府内でははじめての3度目の認定。
令和6年度障害者雇用優良事業所として表彰。

10月には20回目の堀場雅夫賞の授賞式を開催。今回のテーマは「水環境を健全に保ち、循環型社会の形成に貢献する計測・分析技術」。25件の応募があり、3名が堀場雅夫賞を受賞され、2名が特別賞された。

海外のトピックス2件
5月にイギリスのHORIBAマイラ社がイギリスのビジネス分野での最も栄誉ある「キングスアワード」を受賞。

6月にイギリス王室がバッキンガム宮殿で天皇皇后を迎えられ、晩餐会には堀場厚会長夫妻が招待された。

第29期 年次総会 全体

今年も東京支部でのteamsによるオンラインを行いました。
本社43名、東京6名の参加となりました。
総会では、
物故者黙とう
28期活動報告・会計報告、会計監査報告
29期の活動計画・予算案・組織案
があり、それぞれ拍手で承認されました。
新入会員紹介、古希お祝い金贈呈
堀場の現状報告として、株式会社堀場製作所 取締役の小石秀之さんが話されました。
その後、懇親会をおこない、
株式会社堀場製作所代表取締役会長兼グループCEO 堀場厚様によるスピーチが行われ、盛況のうちにお開きとなりました。
三橋(記)
      

第29期年次総会 東京支部報告

堀場製作所OB会第29期年次総会は、今回も総務部のご協力によりTSOにてリモートで開催することができました。
龍さん、新井さん、横山さん、横浜さん、ナタリアさん、加藤さん、石川の7名がTSOで参加しました。
Teamsによるリモート接続も今年で3年目となり、運用も問題なく行う事ができました。
第一部では、特別講演の堀場信吉博士の足跡をお聞きし、学術的に多くの功績があり、教育者としても多くの教育機関で指導的役割を果たし、それらが評価され、文化功労者として表彰され、功績がみとめられたことを改めて認識できました。
また、これまで知らなかったエピソードも知ることができ、あっという間の45分でした。
その理念が現在にも影響をしていることを感じました。
第二部の総会では1年間の活動を振り返り、東京で活動したこと、京都での皆様方のご活躍、29期の計画を改めて確認できました。第3部の会社業績では、「エネルギー・環境」「バイオ・ヘルスケア」「先端材料・半導体」の3つの分野へ、先端技術、コアテクノロジーを駆使し、挑戦していく未来に期待が持てました。
開催までの時間、休憩時間、懇親会までの時間では、久しぶりにTSOを訪問されたOBのメンバーが現役社員とのコミュニケーションを取り、有意義な時間を過ごすことができました。
毎回問題になる懇親会、今回もリモートで京都と共有することはかないませんでしたが、東京支部では、6名で御茶ノ水駅近くの居酒屋で懇親会を開催いたしました。
プレミアムモルツで乾杯してスタート、おいしい焼き鳥・鳥料理と飲み物を堪能しました。
今回も、昔の思い出話、会社の将来などの話題に花が咲き、大いに盛り上がりました。
毎年行われる年次総会は、東京地区のOB会メンバー及び現役社員と直接のコミュニケーションが取れる貴重な機会です。
今回ご参加いただいたメンバーの皆様はもちろん、残念ながらご参加されなかった東京支部のメンバーの皆様も、次回はTSOでの開催にご参加いただき、久しぶりにお会いできることを楽しみにしております。
(石川達夫 記)