2024年7月3日、20年ぶりに新札(新紙幣)が発行されました。
そこで、日本銀行本店と付随する貨幣博物館の見学に行ってきました。
9月25日水曜日、京都から三橋さん、山岸さん、野口さんに参加いただき、東京から、佐藤さん、林さん、横山さん、横浜さん、ナタリアさんご夫婦、私の総勢11名が日本銀行本店に集合しました。
見学は身分証明及び金属探知機検査、携行品のX線検査と物々しい雰囲気で始まりました。
最初にビデオを見て、日本銀行の概要を勉強。
その後、本館建物(地下金庫、旧営業場、展示室)を、ガイドさんの解説付きで見学しました。
日本銀行本店本館は、日本近代建築界の先駆者であった辰野金吾氏によって設計され、現在築128年の建物です。
日本人建築家による、最初の本格的な明治洋風建築であり、現存する最も重要な建物の一つとして、1974年には国の重要文化財に指定されています。
関東大震災、戦災による被害を受けましたが、建物の倒壊は免れてきました。
金庫のある地下は、被災が無く、明治時代の建設当初の姿をそのまま残しておりました。
驚いたことは、本館全体の免振工事がされていた事です。
本館は石造りでてきており、その総重量は7.5万トン、スカイツリーの鉄骨総量の2倍の重さになります。
建物の基礎部分と建物を切り離し、その間に免振ゴム、108個のダンパーを取り付け、建物全体をフローティングする構造となっています。
また、先に免振工事がされた隣接する旧館と地震発生時に接触しないように、本館と旧館の連結構造にも工夫がされていました。
その免振装置も実際に見学できるようにガラス張りになっています。
日本銀行見学後、隣接する貨幣博物館を自由見学。
貨幣に関する歴史的、文化的な資料が展示されており、貨幣発行の歴史等を学ぶことができました。
その後近くの日本料理麹蔵で8名が参加して昼食会を実施しました。
佐藤さんのご厚意により、ビールで乾杯することもできました。
今回は、日本唯一の「発券銀行」として、物価の安定を図り、金融システムの安定に貢献する日本銀行および発券された貨幣と、その歴史を学べた有意義な見学会でした。
石川(記)