NEW!東京支部 東京カルチャークラブ 国立科学博物館見学(2025/4/4金)

東京カルチャークラブの第29期の活動として、以前の企画で訪問した国立科学博物館を再訪しました。
今回訪れた特別展「古代DNA ー日本人のきた道ー」は、今年3月15日から始まった非常に興味深い内容で、NHKでも特集されました。
4月4日金曜日、前日までの真冬のような天気が続いていたのが嘘のような好天に恵まれ、平日にも関わらず上野公園は満開の桜を楽しむ多数の観光客で賑わっていました。
上野公園横の特別展入口に集合した、新井さん、尾崎さん、横山さん、横浜さん、ナタリアさんご夫妻と私(石川)7名で入場、その後自由見学で各自見学しました。
この展覧会では、古代DNA研究の進展によって解明されたホモ・サピエンスの複雑な歴史と、日本列島の集団の成立過程を紹介しています。
最新のゲノム解析と考古学研究をもとに、日本人のルーツと文化の変遷を探り、未来への示唆を提供する内容となっています。
これまでのDNA研究では、母系遺伝のミトコンドリアDNAのみを分析していましたが、2006年に「次世代シークエンサ」が登場し、古人骨の核DNA解析が可能になりました。
核DNAは両親から受け継ぐため、ミトコンドリアDNAよりもはるかに多くの情報を含み、性別や外見、遺伝的な特徴や疾患リスク、進化の過程や種間の関係などが詳しく分かるようになりました。
今世紀になって急速に発展したこのゲノム解析は、我々ホモ・サピエンスの起源とアフリカからの拡散の状況、これまで人骨の形態から類推されてきた日本列島集団の成立史、4万年に及ぶ日本列島集団の成立のシナリオを、最新の考古学の成果と合わせて、非常にわかりやすく解説されていました。
好奇心を刺激された特別展見学後は、常設展の地球館、日本館も少しだけ見学できました。
約3時間の見学後、博物館出口のくじらの前で記念撮影を行い、東京駅へ移動。そこからは佐藤さんにもご参加いただき、丸の内で懇親会を行いました。
展示会のインパクトが非常に強く、我々の非常に遠い祖先の話、アフリカからの拡散の話、展示内容とは直接関係ありませんが、千葉県市川市の縄文時代の集落跡から5体の人骨が発見され、5体の関係(親子、兄弟、親戚等)、生活様式が解明されているなどのアカデミックな話題で盛り上がりました。
石川(記)