第20期東京支部研修会一泊旅行を開催しました。
年月日 : 平成28年5月13日(金) ~ 平成28年5月14日(土)
場 所 : 栃木県益子地区
参加者 : 草鹿、辻川、土屋、大道寺、玉置、谷口、古田(ゲスト) 敬称略
5月13日(金)現地集合場所の栃木県益子の里山リゾートホテル益子館にて、夕食を参加者全員で取り、食後遅くまで2次会を 含めて歓談となりました。翌朝は食後定例会が行われ終了後参加者は、先ず本旅行の安全の祈願として国重要文化財である西明寺本堂にお参りし、爽やかな気分 で濱田庄司記念館に移動、陶芸界の巨匠で人間国宝でもあり、また文化勲章受賞者である濱田庄司氏の工房や作品、登り窯等を見学し、更に多くの国内外の古代 から現在までの多岐にわたる氏の収集品が展示されており見応えのある記念館でした。続いて益子陶芸美術館に移動し、濱田庄司の作品を初め多くの陶芸家の作 品が展示されており陶芸の美しさにふれ、更に陶器及び陶芸品の元である土が表す、古代の陶による立体表現として心の形、土の形、祈りの形、器の形等それぞ れ作品が展示されていました。私の陶器に関する認識は食器、花瓶等が食物を美味しく感じさせたり、生花をより美しく見させる脇役程度の認識でありました が、いかに軽薄な感覚であったかを確認出来、恥ずかしさと同時に陶芸品の作品を見てそのすばらしさに関心し、見事に陶器も主役であることを気付かされまし た。
他の参加OBの皆さんも私同様に陶芸品に関し見方、感じ方が少し変化した事と思います。続いて移動し、陶芸品製作者の合同展示販売店を見て廻り、お土産を買われて昼食を取り帰途に着きました。
参加OBの方々も日頃の生活から一時離れ陶芸品の鑑賞等で心の休養も出来た事と思います。
【参考】
公益財団法人 濱田庄司記念益子参考館と濱田庄司
公益財団法人 濱田庄司記念益子参考館は、濱田庄司自らが長い時間をかけて蒐集した陶磁器、漆器、木工、金工、家具、染織、その他の工芸品を展示・公開するため、自邸の 一部を活用するかたちで1977年4月に開館しました。濱田の蒐集は日本国内にとどまらず中国、朝鮮、台湾、太平洋諸島、中近東、ヨーロッパ、南米など、 また時代も古代から近現代まで多岐にわたります。その蒐集品は、自分の作品が負けたと感じたときの記念として、濱田が購入し蒐集した諸品です。これらは、 濱田の眼を楽しませ、刺激し、制作の糧となったもので、身辺に間近く置いて親しんだものでした。益子参考館は、濱田がそれら品々から享受した喜びと思慮 を、広く工芸家および一般の愛好者と共にしたい、また自身が参考としたものを一般の人々にも「参考」にしてほしい、との願いをもって設立されました。